平成27年12月博士課程修了予定者論文発表会
平成27年9月14日（月） 会場： 原子炉工学研究所 北2号館6階会議室
| 開始時刻／ 終了時刻 |
発表者氏名 | 指導教員 | 論 文 題 目 |
| 10：00 12：00 |
北垣 徹 | 鈴木達也 池田泰久 |
難溶性放射性物質の大気圧非平衡プラズマによる化学転換と小型湿式処理システムの研究開発 |
| 福島第一原子力発電所で生成したと推定される溶融炉心とコンクリートの相互作用(Molten Core Concrete Interaction, MCCI)生成物の相状態を熱力学平衡計算により推定し、ウランは難溶な化学形態で存在することを示した。この難溶性放射性物質を大気圧非平衡プラズマにより常圧下で可溶性の塩化物に化学転換可能であることを、CeO2を模擬物質として技術的に実証した。また、塩酸に溶解させた模擬物質を用い、イミダゾール型陰イオン交換樹脂を用いたイオン交換処理法により、大量に存在するジルコニウムや多くの核分裂生成物等からウランが分離可能であることを実験的に示した。さらに、イオン交換処理の前段プロセスとして電解凝集法の適用性を評価し、発熱元素等を除去可能であることを示した。これらの成果に基づき、小型化可能な難溶性放射性物質処理システムを提案した。 | |||