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教員一覧

各教員の研究室について、研究内容を簡単に紹介します。 コース教員は、機械系(機械)、電気電子系(電気)、応用化学系(応化)、材料系(材料)、融合理工学系(融合)と、複数の系にまたがっ て所属しています。所属情報を記載(例:主担当が機械系で副担当が融合系の場合、〈主:機械、副:融合〉)しています。 外線からの電話連絡の場合は番号の前に03-5734-を付けて下さい。メールアドレスの「@」は@に変えてお送りください。

赤塚 洋 研究室 研究室HP
hakatsuk「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3379 北1-413 〈主:電気、副:融合〉

プラズマ理工学、特にプラズマ内部の原子分子過程や、それに着目した発光分光計測法、および希薄超音速プラズマ流を研究しています。炉心では超高温の核融合プラズマも、ダイバーターなど炉壁周辺では低温プラズマとなり、原子分子物理学、物理化学、分光計測、希薄流体の視点が重要となって、電気電子工学、原子分子物理学、分光学、物理化学、希薄流体工学など、学際的に幅広い研究が必要です。加えて、事故炉・燃料デブリの水中アーク放電による解体など、廃止措置の基礎研究にも着手しました。上層大気環境工学や、人工衛星など宇宙工学とも接点があり、理学/工学にまたがる幅広い学際領域で基礎研究を実施します。写真は超音速プラズマジェット。

小原 徹 研究室 研究室HP
tobara「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 2380 北1-208 〈主:融合〉

未来の原子力システムと福島第一原子力発電所の安全な廃止措置のための研究を行っています。原子力システムの研究では原子炉の原理に立ち返り真に社会のニーズに応える原子力システムはどのようなものかを追求しています。また同時に福島第一原子力発電所廃止措置における燃料デブリ取出し時の臨界安全に関する研究にも取り組んでします。研究室保有のサーバーや大学のスーパーコンピューターを駆使し、さまざまな数値シミュレーションを行いこれらの研究を進めています。

片渕 竜也 研究室 研究室HP
buchi「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3378 北1-311 〈主:融合〉

(中性子捕獲反応の研究)
核変換システムおよび宇宙元素合成で重要な中性子捕獲反応の研究を行っている。本研究所のペレトロン加速器、および大強度陽子加速器施設(J-PARC)で実験を行っている。
(ホウ素中性子捕捉療法のためのオンライン線量イメージングシステムの開発)
ホウ素中性子捕捉療法における患部および患部周辺の吸収線量をオンラインで評価するためにイメージングシステムを開発している。このシステムにより、今まで実測できていなかった、治療中の吸収線量評価が個々の患者についてオンラインで測定可能となり、BNCT照射条件の決定やBNCT治療効果の評価精度向上に貢献できる。

加藤 之貴 研究室 研究室HP
yukitaka「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 2967 北1-302 〈主:応化、副:融合〉

原子力エネルギー、再生可能エネルギー、未利用エネルギーの有効利用のための革新的なエネルギー変換・貯蔵、エネルギーシステム技術を開発し、省エネルギー、地球環境保護への貢献を目指しています。化学反応を用いた高効率エネルギー技術を開発し二酸化炭素排出の少ない、次世代低炭素エネルギー社会の実現を検討しています。テーマとして化学蓄熱、ケミカルヒートポンプ、水素エネルギーシステム、炭素循環エネルギーシステムがあり材料開発から装置開発、システム評価に至る研究を進めています。写真は酸化マグネシウム/水系ケミカルヒートポンプ試験機。

木倉 宏成 研究室 研究室HP
kikura「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3058 北2-225 〈主:機械、副:融合〉

軽水炉・高速炉・将来型炉などのプロセス制御技術・計測技術・診断技術をベースに、原子炉の安全性向上と高度化に関する研究を行っています。近年では、東日本大震災及び原子力災害によって失われた被災地復興を目指した新学術領域「復興学」の構築、原子力エネルギーと再生可能エネルギーの共生に関する研究や、ロボットを活用したリモートセンシング技術開発およびオンサイトAIプラント診断に向けた探傷式AR超音波流動モニタリング技術開発(右図)など先進的な原子力熱流動計測技術の研究開発を推進しています。

小林 能直 研究室 研究室HP
ykobayashi「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3075 北2-328 〈主:材料〉

長期間にわたり、原子炉や原子力システムの安全性を担保するための信頼性・健全性の高い金属材料に関する研究を行っています。また、過酷事故後の原子炉内の破損状況を知るために必要な燃料・制御棒デブリと炉心構造材料との反応に関する研究を行っています。核燃料被覆材や原子炉容器などの金属材料中の微量不純物元素である酸素、リン、窒素などの極低減化・厳格制御を行うことで、高温・高圧・高放射線環境下での耐劣質化性能向上が期待できます。また、苛酷事故で溶融したデブリを廃炉に向けて取り出すには、炉心支持盤などの構造物の破損状況の把握が重要です。U-Zr-O系融体とステンレス鋼の反応速度を知ることで、これが可能となります。取り出した燃料デブリを安定的に処理する方法についても検討を行っています。右は高温実験用のスーパー カンタル炉。

近藤 正聡 研究室 研究室HP
kondo.masatoshi「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3065 北2-226 〈主:機械、副:融合〉

エネルギー資源枯渇の課題解決を目指し、国内外の研究機関と協力して核融合炉先進液体金属ブランケットシステムや液体重金属冷却型高速炉に関する研究を進めています。リチウム(Li)、鉛(Pb)、錫(Sn)、リチウム合金(Pb-Li、Sn-Li)、鉛ビスマス合金(Pb-Bi)等の液体金属流体が原子炉内で優れた特性を発揮できるように、液体金属流体の高性能化や構造材料との材料共存性改善を目指して体系的な研究を行っています。(写真は、流動する液体Pb-Li合金中で腐食した低放射化フェライト鋼の表層組織が流れにより破壊される様子を示しています。)

相樂 洋 研究室 研究室HP
sagara「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3074 北2-321 〈主:融合〉

原子力エネルギー活用の基盤である核安全・核セキュリティ・核不拡散(3S) の一体向上のための科学・技術を研究しています。自然災害やテロ等による外的脅威への固有耐性を有する燃料の研究や、核兵器転用が困難な高い核拡散抵抗性を有する原子力システム研究を行っています。また、福島第一原子力発電所の安全で迅速な廃止措置に貢献することを目指し、燃料デブリに含まれるランタノイドからの高エネルギーγ線を測定し、随伴するウラン・プルトニウム量を推定する簡便な非破壊測定手法研究開発を日本原子力研究開発機構と共同で行っています。また、災害時の迅速で効果的な対応策に貢献するため、環境動態解析と意思決定のインターフェース開発を行っています。

鷹尾 康一朗 研究室 研究室HP
ktakao「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 2968 北1-205 〈主:応化、副:融合〉

ウランを初めとしたアクチノイド元素および関連する様々な核種の錯体化学・溶液化学的挙動を実験・理論の両面において基礎から理解を深めると共に、特殊反応場を与えうるイオン液体やマイクロ波化学の原子力化学プロセスにおける可能性を開拓しています。これにより、使用済み核燃料再処理技術の先進基盤研究、放射性廃棄物処理・処分における核種分離技術開発、ウラン資源有効活用法探索のための触媒機能創出、福島事故復旧・廃炉に向けた除染技術開発など、より整合性ある核燃料サイクル実現への貢献を目指しています。右図はウラン選択性沈殿剤によって形成される一次元鎖硝酸ウラニル錯体の結晶構造。

塚原 剛彦 研究室 研究室HP
ptsuka「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3067 北1-203 〈主:応化、副:融合〉

安全な放射性廃棄物処理・処分技術の確立は世界的に重要な課題です。我々は、核廃棄物の減容化や、放射性核種(アクチノイドやレアアース・レアメタル等)の分離回収・リサイクルを可能とする、“シンプルで環境負荷の無い原子力化学システム”の創成を目指して、「機能性ナノ材料(フォトニック結晶等)を用いた核種センシング」「感応性高分子や超臨界流体を媒体とした無廃棄物型分離」「マイクロ・ナノ化学チップによる高速分離分析」及び「これらの廃止措置・除染や放射性医療への応用」に関する研究に挑んでいます。写真は、フォトニック結晶ポリマーによるSrセンシングの様子。

筒井 広明 研究室 研究室HP
htsutsui「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3465 北2-422 〈主:融合〉

エネルギーを発生させる核融合研究と、エネルギーを蓄積する超伝導磁気エネルギー貯蔵研究を行っています。磁場と応力の関係を表す「Virial 定理」に基づき、強磁場を発生するように最適化されたコイルを理論的に見出し、それを用いた小型核融合実験装置と超伝導磁気エネルギー貯蔵装置を製作し、実証実験も行っています。また、理論モデルや計算機シミュレーションによる、プラズマの平衡、安定性、閉じ込めの研究も行っています。写真はvirial定理を実証した超伝導コイル。

中瀬 正彦 研究室 研究室HP
m.nakase「@」zc.iir.titech.ac.jp  TEL: 3992 北1-410 〈主:融合〉

世界的な課題である使用済み核燃料再処理、放射能汚染からの環境回復、廃家電製品からの有用希少元素回収など、その技術の根幹となるのが“分離科学”と呼ばれる技術・知的体系です。私は“分離科学”について“化学的手法”と“機械工学的手法”のアプローチにより核のゴミの問題解決に取り組んでいます。化学的性質の類似したランタノイドからのマイナーアクチノイドを分離のための有機配位子や吸着剤の合成、その性能・物性評価、これらを高度利用のための抽出器設計とプロセス開発も行っています。現象論からアプリケーション開発までのシームレスな研究を展開します。写真は抽出器内の油水分散流動の観察と解析結果例です。

長谷川 純 研究室 研究室HP
jhasegawa「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL:3070 北1-305 〈主:融合〉

プラズマ・イオンビーム理工学を基盤として様々な量子ビーム(イオン、クラスター、中性子、光)の生成や制御に関する基礎研究から、量子ビームをエネルギー問題の解決や社会の安心安全の実現に役立てるための応用研究まで幅広く展開しています。次世代の量子ビームとして期待される巨大クラスタービームの高効率生成技術、爆発物検知や橋梁等の非破壊検査のための小型核融合中性子源、慣性核融合のドライバー加速器のための大強度ビーム源などの開発研究を精力的に行っています。図は開発中の慣性静電閉じ込め(IEC)型中性子源。

林崎 規託 研究室
nhayashi「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL:3055 北2-673 〈主:融合〉

イオンや電子などの荷電粒子ビームにエネルギーを与える加速器を中心に、理論やシミュレーションによる洞察、3次元デザインによる可視化、高い信頼性のための精密加工技術の探求、自らの手による実験、これらを調和させながら一貫的に取り組んでいます。基礎科学だけでなく、社会発展にも貢献する加速器科学技術の構築をめざし、共同研究や産学連携も積極的におこなっています。 例えば、小型線形加速器を用いたBNCT(ホウ素捕捉中性子療法)がん治療照射システムの開発など医療分野への応用、テーブルトップ型陽電子加速器(写真)などの研究を進めています。また、放射線セキュリティ研究にも取り組んでいます。

原田 琢也 研究室 研究室HP
t_harada「@」ne.titech.ac.jp TEL:3292 北1-407 〈主:応化、副:融合〉

CO2を大気中に排出せず、持続可能なエネルギー利用を実現する、次世代の “低炭素エネルギーシステム” の確立を目指した研究を行っています。深刻な地球温暖化を引き起こす廃棄物であるCO2の排出量を削減し、そしてそれを、原子力、そして再生可能エネルギーの安定的利用を可能とする、新しいタイプのエネルギーキャリアとして活用していくことが出来るように、低コストCO2分離回収法、カーボンフリー水素合成法、そして、高効率の電気化学CO2変換法をはじめとする、新しい環境・化学プロセスについて、材料開発とプロセス設計の両側面から技術探求しています。

松本 義久 研究室 研究室HP
yoshim「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL:2273 北1-210 〈主:融合〉

放射線は生体の遺伝情報を担う物質、DNAにさまざまな損傷を与えます。その中で最も重篤で、細胞あるいは個体の運命に最も密接に関わると考えられているのが、DNA二重鎖切断です。本研究室では、分子生物学、生化学的手法を駆使して(右図)、生体がDNA二重鎖切断を認識して、修復したり、他の生体防御反応を引き起こしたりするメカニズムを分子の言葉で理解することを目指しています。その応用によって、例えばがんの治療効果、正常組織への副作用などを予測したり、コントロールしたりできるようになることが期待されます。

吉田 克己 研究室 研究室HP
k-yoshida「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 2960 北2-221 〈主:材料〉

セラミック材料は、耐熱性、耐食性、耐摩耗性等の優れた特性を有するため、金属材料の適用が困難とされる苛酷環境下での適用が期待できる魅力的な材料であり、原子力・核融合分野、エネルギー・環境分野、宇宙航空分野等におけるキーマテリアルとして注目されています。セラミック材料を部材として適用するためには、部材としての信頼性の向上に加えて、それぞれの用途に応じた特性・機能付与を図る必要があります。本研究室では、ナノ、ミクロあるいはマクロレベルでの微構造制御に基づく信頼性の向上や特性・機能付与に注目し、原子力・核融合分野等の苛酷環境下での適用を目指した先進セラミック材料の開発を行っています。図はセラミックス基繊維強化複合材料の微構造SEM写真。

池上 雅子 研究室 研究室HP
maike「@」ne.titech.ac.jp   TEL: 2667 西9-902 〈副:融合

技術安全保障、核セキュリティ、核不拡散・軍備管理、先端技術研究開発政策分析など社会科学系の専門です。原子核エネルギーの応用が原爆を開発したマンハッタン計画に始まったことから明らかなように、原子力や核物質の扱いには潜在的核兵器並みの厳格さが求められます。世界的な国際安全保障研究所Harvard Kennedy School Belfer Center for Science and International Affairsには核兵器、核エネルギー、核不拡散や核軍縮などに関する政策分析を行うManaging the Atom Project がありますが、東工大でも原子力関連の政策分析や核セキュリティ・核不拡散問題のダイナミズムの分析、原子力と新しい社会経済システム構想の構築など、社会科学的知見を併せた複合領域的な研究プロジェクトの立ち上げを目指しています。

髙須 大輝 研究室 研究室HP
takasu.h「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 2683 北1-304 〈副:融合〉

エネルギーに関連した世界的な情勢は近年急速な変化を見せています。特に国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の会議では産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える努力の追求が合意され。この実現のために、温室効果ガスの世界排出量を2050年までには実質ゼロの達成が必要とされています。本研究室ではエネルギー貯蔵・変換、二酸化炭素(CO2)吸収、エネルギーキャリア等に関連した研究開発を行い、このカーボンニュートラルの実現に貢献したいと考えています。現在の研究テーマとしては、、直接的なCO2資源化技術としての次世代固体酸化物形電気分解セル開発、エネルギーキャリア製造技術としての金属水素分離膜開発、エネルギーキャリア貯蔵としてのアンモニア吸収材料開発等があり、各企業や大学、研究機関と連携して研究開発を進めています。

村上 陽一 研究室 研究室HP
murakami.y.af「@」m.titech.ac.jp TEL: 3836 北1-409 〈副:融合〉

新世代のエネルギー・環境技術の開発.脱炭素,カーボンニュートラル推進のための新材料とシステムの創出.熱エネルギー利用(蓄熱・フロー熱電変換),CO2吸着/吸収材の創製とシステム化,新概念の電池素材開発.教員-先輩-後輩間のコミュニケーションを重視し和気あいあいと新技術の創出に取り組んでいます.未開拓領域を開拓しているため発明のチャンスが多くあります.質問,研究室見学は随時受け付けています.

池田 翔太 助教
ikeda.s.aj「@」m.titech.ac.jp TEL:3055 北2-623 〈主:融合〉

粒子加速器に関する研究・開発をおこなっております。粒子加速器は、荷電粒子を電磁場により高エネルギーにする装置であり、代表的な応用例としては放射線医療(放射線診断、放射線治療)における放射線発生装置や核医学用ラジオアイソトープの製造装置があげられます。特に、粒子線がん治療装置の入射器や中性子補足療法(BNCT)システムに応用されている、イオンビームを生成するイオン源や、初段加速器である高周波四重極(RFQ)線形加速器、後段のドリフトチューブ線形加速器を中心に研究を進めています。図はドリフトチューブ線形加速器内部の電位分布とビーム軌道のシミュレーションの様子です。

石塚 知香子 助教
chikako「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL:2955 北2-358 〈主:融合〉

ウランをはじめとするアクチノイドの核分裂機構は原子力システムの根幹をなすにも関わらず、核分裂生成核種の分布や安全性の確保に欠かせない中性子の挙動に未だ解決されない部分が残されている。これらの情報は核データとして原子炉の安全性確保のみならず、廃止処置や核変換システムの評価にも利用されている。そのため実験の困難な領域に対して予言力のある理論を用いた評価が欠かせない。我々は最新の物理に基づく核反応理論モデルを開発しながら、核分裂機構の解明および核データの精度向上に取組んでいる。図は4次元ランジュバン模型で求めた全運動エネルギーの質量数分布を等高線で示したもの。

島田 幹男 助教
mshimada「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3703 北1-211 〈主:融合〉

生まれつき放射線に対して感受性が高い遺伝病は放射線高感受性遺伝病として分類されます。我々はそれら遺伝病を分子レベルから解析し、発症原因の解明に取り組んでいます。また、放射線高感受性遺伝病は高い発癌性や神経発生異常を併発することが多いために、それらの原因を突き止めるために中心体やDNA修復機構の分子メカニズムの解明を目指しています。これらの研究結果は抗癌剤開発にも寄与することが期待されます。写真はDNAやタンパク質実験を行う生化学実験室の様子です。

舩山 成彦 助教
funayama.s.aa「@」m.titech.ac.jp TEL: 3865 北2-327  〈主:融合〉

化学反応を利用し熱エネルギーを貯蔵する化学蓄熱に関する研究を行っております。伝熱性能・機械強度の高い実用的な複合材料の開発を目指し、充填層反応器を用いた蓄熱・熱出力性能評価を進めております。また効率的な複合材料、反応器設計を進めるため数値モデルの開発を行っております。開発した複合材料、反応器、蓄熱システムは、熱利用の高効率化や再生可能エネルギーからの余剰電力の大規模貯蔵へ応用され、カーボンニュートラル化への貢献が期待できます。図は複合材料の性能評価向け充填層反応器。

安井 伸太郎 助教
yasui「@」zc.iir.titech.ac.jp TEL: 3060 北2-324  〈主:材料〉

我々の生活を担っているエネルギー材料やそれらに付随するデバイスに関する研究を行っております。電子デバイスのみならず、電気自動車やシステムキッチンなどの普及によって、電気エネルギーへの需要が日々着々と増加しています。そのエネルギーを安全安心につくり出し、それを貯蔵するための“道具”である材料は今後益々発展が必要です。基礎的な視点より材料を新しく創り出し、今までにない世界を切り開いていきたいと思います。 右写真はリチウムイオン電池用正極材料LiCoO2薄膜をパルスレーザ体積法にて成膜しているところ。

舩坂 英之 特定教授
funasaka.hideyuki「@」ne.titech.ac.jp 〈主:融合〉 (株) アトックス

次世代型ガラスマトリックス材の開発次世代型燃料サイクルの高レベル廃棄物処理においては、優れたガラスマトリックス材が必要となる。第一段階として、その構造と金属イオンの酸化・還元反応の関係を明らかにする。ガラス中の酸素の基礎反応(O0(架橋酸素原子)+O2-(自由酸素イオン)→2O-(非架橋酸素イオン))に着目し、EXAFS(微小吸収端スペクトル)測定、NMR(核磁気共鳴)測定等の結果からガラス中のこれらの酸素とFP元素(金属イオン)との反応を明らかにすることを目指す。

小山 真一 特定教授
koyama.shinichi「@」jaea.go.jp TEL:0246-35-7856〈主:融合〉(国)日本原子力研究開発機構

使用済み燃料中には、ウランやプルトニウム、アメリシウムなどのアクチノイドに加え、近年、資源戦略物質として重要度を増す希土類や白金族などが含まれています。そこで、照射後試験施設等を利用して使用済み燃料中に含まれるアクチノイド及び核分裂生成物の化学分離及び分析技術を研究します。化学分離したこれらの元素・核種の処理、原子炉で核変換する方法、さらには原子力レアメタルとして利用するための方策を考えてゆきます。(写真:放射性核種の分析が可能なグローブボックス型ICP-質量分析装置)

竹内 正行 特定准教授 
takeuchi.masayuki「@」jaea.go.jp TEL: 029-282-1111〈主:融合〉(国)日本原子力研究開発機構構

次世代の核燃料サイクルの確立を目指した再処理機器の研究開発を進めています。この中で工学的に重要な要素の一つが材料腐食の問題です。再処理工程では硝酸溶液を取り扱うため、厳しい腐食環境が形成され、写真に示すように、耐食性に優れたステンレス鋼でも粒界腐食を生ずることがあります。そのため、適切な材料選定に必要な腐食研究が求められます。バックエンド技術は核燃料サイクルの要であり、放射性廃棄物の問題解決に貢献する枢要技術です。私たちは機器開発を通して、次世代のバックエンドシステムの構築を目指しています。