放射性物質環境動態実習
活動場所:JAEA 原子力人材育成センター
活動期間:2013年8月26日(月)~30日(金)
本教育院の『原子力安全・セキュリティ科目群』の1つの科目である『放射性物質環境動態』 の実習に、1期生の8人が参加し、JAEA (日本原子力研究開発機構) 環境動態研究グループと共に、2013年8月26日から30日までの1週間 JAEA 原子力人材育成センターで実施しました。原子力事故時に放出される放射性物質の環境への拡散と公衆被ばくを計算シミュレーションで迅速に予測する能力を養うために、環境線量情報予測システムWSPEEDI-IIを利用し、仮想的条件の原子力事故による放射性物質の環境拡散計算と共に公衆被ばくを評価しました。原子力事故と放射性物質放出、放射性物質の生物影響、大気拡散環境動態モデル、水環境動態一般、WSPEEDI-II 使用 ・インプット作成法等の講義後に、学生は4チームに分かれて実際の福島3・11事故のシミュレーションを元に4つの気象シナリオ (雨期、台風、南風/南西風、積雪期) を仮想し、3・11事故による放射性物質の環境拡散シミュレーションをチームごとに行いました。最終日にその結果を発表し、実際の3・11事故のシミュレーションと比較しながら徹底的にディスカッションを行いました。また JAEA 原子力緊急時支援・研修センターと茨城県オフサイトセンターを見学して原子力緊急時 WSPEEDI-II の運用や防災対策を理解・体験しました。