海外研修
場所:欧州研修
期間:2014.1.11-19
U-ATOM における教育は、リーダーシップの育成と専門の原子力科学および工学だけでなく、専門分野の枠を超えて物事を俯瞰し、意思決定ができる優れた能力を涵養することに力点が置かれています。国際的な知見と行動力をもって国際舞台で活躍できる人材を育てるため、道場に所属する院生7名と教職員は、2014年1月11日~19日にかけて欧州の原子炉メーカー、国際機関、教育機関を訪問しました。
オーストリアでは、IAEA と CTBTO (包括的核実験停止条約のための準備委員会)を訪れて、それぞれの部門の活動内容とIAEAのポスト福島アクションプランの現状を聞きました。 IAEAでは原子炉事故時のリーダーシップとレジリエンスマネジメント、及び新規に原子力発電を開始しようという国にとっての技術選択問題について詳細な説明を聞きました。
IAEA(国際原子力機関)/CTBTO(包括的核実験停止条約のための準備委員会)
欧州の大学における研究環境と研究成果を体験するため、ウィーン工科大学を訪れました。ここでのプログラムは、1)長谷川教授のハイゼンベルグの不確定原理に追加すべき不確かさの項目の研究炉を用いた実証の講義 2)双方の大学における研究成果の紹介(福島事故の教訓、福島における除染技術、炉物理計算、知識管理等)3)院生間の議論 4)研究炉見学、の4構成でした。
ウィーン工科大学
フランスでは、AREVA ラアーグ施設で使用済燃料の保管と再処理について学びました。その後、サクレーで研究炉を見学、INSTN (National Institute for Nuclear Science and Technology) でフランスと欧州協力の下での原子力教育について見聞し、INSTNの学生と福島第一の事故について討議の機会をもちました。
CEA(サクレー研究所)/INSTN(原子力科学技術教育期間)