原子炉過酷事故シミュレーション
活動場所:日本原子力発電(株)・敦賀総合研修センター
活動期間:2016年7月19(火)~22日(金)
沸騰水型軽水炉の過渡事象・設計基準事故・過酷事故について、最新のプラントシミュレータを用いて実習することにより、原子力発電所の安全にかかわる主要な設備に習熟し、事故時対応を体験させることを目的とした実習です。そのため、座学によりまず沸騰水型軽水炉の主要構造・安全設備について習得します。次いで、福島原子力発電所の事故進展挙動の分析結果を理解します。さらに、過酷事故解析コードによる代表的な事故シーケンスに対する解析結果の概要について学習します。
以上の講義を受けた後、各自のパソコンを用いて沸騰水型軽水炉の過渡事象・設計基準事故・過酷事故のシミュレーションを実習しました。過酷事故解析コードとしては、世界的によく普及しているMAAPコードを用いました。実習は平成28年7月19~22の4日間、日本原子力発電(株)の敦賀総合研修センターで行いました。
この他、敦賀原子力発電所を訪問して、1号機(沸騰水型軽水炉)と2号機(加圧水型軽水炉)のプラント内部を見学し、非常用復水器など普段は見ることのできない施設や装置に触れることにより実炉を実体験するとともに、原子力発電所の安全対策についても学ぶ機会を得ることができました。今回のシミュレーション実習は、学生達に大変好評でした。