欧州研修に行きました
場所:リトアニア、オーストリア、スイス
期間:2016.9.10-22
U-ATOM における教育は、リーダーシップの育成と専門の原子力科学および工学だけでなく、専門分野の枠を超えて物事を俯瞰し、意思決定ができる優れた能力を涵養することに力点が置かれています。国際的な知見と行動力をもって国際舞台で活躍できる人材を育てるため、道場に所属する院生7名と教職員は、2016年9月10日~22日にかけて欧州の教育機関、国際機関、研究機関等を訪問しました。
リトアニアのカウナス工科大学では、英語力、討議力、コミュニケーション力を高めるため、学生間の国際交流セミナーを開催しました。双方の大学の紹介だけでなく、原子力の現状と課題に係る2つのトピックスについてグループ討論をして検討結果を発表しました。また、セミナー後、研究施設の見学を行い、カウナス工科大学における最新の研究動向について学びました。
カウナス工科大学
IAEA(国際原子力機関)/CTBTO (包括的核実験停止条約のための準備委員会)
スイスの放射性廃棄物管理機関(NAGRA)の関連施設であるモン・テリ岩盤研究所とグリムゼル試験サイトを視察して、スイスにおける原子力エネルギー状況を理解するとともに、高レベル放射性廃棄物処分の実現可能性と安全性に関する国際的な調査とプロジェクトが行われている現場を視察しました。8月に日本原子力研究開発機構の幌延深地層研究センターを事前訪問していたので、それとの比較により放射性廃棄物の地層処分についてよく理解することができました。
モン・テリ岩盤研究所/グリムゼル試験サイト
この他、U-ATOMでの重要な教育科目である高等教養を高めるため、カウナスの杉原記念館、ビリニュスの在リトアニア日本大使館を訪問するとともに、ウィーンではオペラを鑑賞し、本教育の特徴の一つである教養(文化、芸術、歴史の講義の一環)としての芸術鑑賞をし、欧州文化の一端に触れました。
杉原記念館/在リトアニア日本大使館