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平成23年6月博士課程修了予定者論文発表会

3月11日(金)  会場: 原子炉工学研究所 北1号館1階301 輪講室

開始時刻/
終了時刻
発表者氏名 指導教員 論  文  題  目
10:00
12:00
浅見 光史 有冨正憲
赤塚 洋
モンテカルロ法を用いた使用済燃料輸送・貯蔵容器体系の放射線遮蔽及び未臨界安全評価手法の高度化に関する研究
 使用済燃料輸送・貯蔵容器体系での放射線遮蔽及び臨界安全性解析における課題を分析して,モンテカルロ法を用いた粒子輸送計算手法を駆使し課題解決のための提案を行った。放射線遮蔽安全性確認のための空間線束分布計算においては,統計誤差を可能な限り低減させ且つ短時間で計算結果が得られる随伴線束法に基づく計算コードを開発し,容器体系での計算を行うことで複雑遮蔽構造に適用可能であることを明らかにした。また,使用済燃料中間貯蔵施設のように空間スケールが大きく数多くの線源項が分布した評価体系における同手法の適用性を確認するとともに,計算過程を単純化した合理的な簡易評価手法も提案した。臨界安全性の確認のための容器体系での中性子実効増倍率計算においては,容器が過酷事故に遭遇し,燃料集合体が変形した場合の臨界安全性計算の評価手法を提案した。

 

3月25日(金)  会場: 原子炉工学研究所 北2号館6階 輪講室

開始時刻/
終了時刻
発表者氏名 指導教員 論  文  題  目
10:00
12:00
因幡 徳昭 有冨正憲
齊藤正樹
凝縮する気泡の界面挙動に関する研究
 相変化を含む気泡挙動をより高い精度で評価を行うため、加熱面上の核沸騰とは独立した気相から液相へのエネルギ輸送を考慮,評価する必要がある。これを達成するため、気泡が加熱面を離脱した後、非加熱領域における気泡について、巨視的な二相流パラメータであるボイド率、界面積濃度、気泡径分布、相変化率および界面熱伝達率の測定実験を行った。強制循環サブクール水中において、流量、サブクール度、熱流束といった熱水力学的条件として変化させ、画像解析より二相流パラメータの取得を行った。また、静止液中における気泡の上昇特性を本実験で用いた画像解析で評価することで、気泡の形状と挙動が気泡体積の算出に及ぼす影響を示した。