CANDLE燃焼について説明するには本ホームページはスペースが足りないので、「蝋燭に灯を点せ」をお読みいただきたい。この小冊子では分量が多すぎるという方はパンフレットを見ていただきたい。

　　エネルギーの大量消費は必然的に資源問題と地球環境問題を引き起こす。原子力は少しの燃料で大量のエネルギーを出すため、化石燃料のような炭酸ガス放出による地球温暖化問題といった問題は引き起こさないが、軽水炉のようなウランの利用の仕方を続けていると、資源枯渇が重要な問題となる。また原子力は原子爆弾の開発の中で生まれた技術であり、濃縮と再処理という原爆製造における最も重要な技術を使用していることから、大きな問題を抱えている。また原子炉内では放射性物質を生み出しており、これが原子炉運転中は大事故の危険性を生み出し、運転を止めた後も放射性廃棄物として難しい問題を残すことになる。原子力が基盤エネルギーとなるためにはエネルギー価格が十分低いものでなくてはならない。未来の原子力はこれらの点についてより厳しい要求をなされるであろう。逆にこのような要求を満足する原子力なら多くの国でこれからも受け入れられるであろう。CANDLEはこのような炉になっている可能性が極めて高い。材料等の問題を含めてより理想的なCANDLE炉の設計を目指して研究が進められている。