人材育成活動

廃止措置の最新技術と基盤に関する人材育成

大学院授業科目として『原子炉廃止措置工学特論』・『原子炉廃止措置工学』の講義を開設し、廃止措置技術の基礎を学ぶ。
原子炉廃止措置工学特論
【講義の概要】
スリーマイル島事故やチェルノブイリ事故における事故炉の廃止措置の状況、福島第一原発の現状、燃料デブリの状況とその取出し技術、汚染水などの処理(除染)・処分技術、事故炉の解体技術などを学ぶ。
現場で廃炉に参加している事業者を非常勤講師として講義を進め、事故炉の廃止措置に関わる課題を具体的に理解する。廃炉に必要なプロセスを工学的に理解し、廃炉の円滑な実施ができる基礎力を涵養する。
【到達目標】
福島第一原子力発電所の廃止措置に関わる諸問題(燃料デブリの取出し、原子炉解体、解体廃棄物、汚染水、瓦礫等の処理処分)を理解し、廃炉にむけた今後の展開を理解する。

【講義項目 (平成30年度の例)】
(1)過酷事故原子炉の廃炉(TMI事故、チェルノブイリ事故)
(2)福島第一原子力発電所と廃炉への道筋 【東芝講師】
(3)汚染水の浄化技術(1)【東芝講師】
(4)汚染水の浄化技術(2)【東芝講師】
(5)遠隔技術【東芝講師】
(6)燃料デブリ
(7)燃料デブリ
(8)総合討論--実施の様子はこちら
* 東芝磯子エンジニアリングセンター見学
原子炉廃止措置工学
【講義の概要】
原子力発電所の構造とそこに存在する放射能、長期稼働した発電所の解体技術、解体廃棄物の発生と廃棄物の処理処分技術について解説し、原子炉廃止措置の現状を学ぶ。更に、廃止措置コスト評価を通して、廃棄物処分を含めた原子力発電所のライフサイクルについても解説する。また、これまでの世界の原子炉解体経験についても触れ、廃止措置の今後の課題を明らかにする。
【到達目標】
原子力発電所の廃炉解体撤去、解体廃棄物の処理処分、廃炉コスト等の経済性、世界の廃炉の現状と課題を学び、今後開始される40年以上稼働した第1世代原子炉の廃止措置に必要な技術体系を習得する。

【講義項目(平成29年度の例)】
(1)原子炉廃止措置とは
(2)原子力発電所の放射能、除染、汚染検査【東芝講師】
(3)原子力発電所の解体技術【東芝講師】
(4)解体廃棄物の処理・処分技術【東芝講師】
(5)原子力発電所の構成と原子炉の寿命
(6)世界の廃炉経験と今後の課題【東芝講師】
(7)廃炉コストと原子力発電所のライフサイクル
(8)総合討論