成果報告

平成30(2018)年度 廃止措置技術・人材育成フォーラム

 東京工業大学先導原子力研究所では、平成26年度より文部科学省英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 廃止措置研究・人材育成推進事業「廃止措置工学高度人材育成と基盤研究の深化」を実施してまいりました。本事業では、廃止措置に不可欠な人材の育成と基盤的な研究の推進により大学として福島第一原子力発電所の事故収束に貢献することを目標としております。平成26年10月にプログラムを開始してから種々の人材育成活動、研究活動に取り組み本年度が最終年度となりました。この機会に、東工大での取り組みとその成果についてご報告を行い多方面からご意見を頂くことを目的としたフォーラムを企画いたしました。
今回のフォーラムでは昨年度に引き続き、産業界において福島第一原子力発電所の廃炉に精力的に取り組んでいるIRID(技術研究組合 国際廃炉研究開発機構)とのスモールワークショップとして現在開発が進められている廃炉技術についてのご講演も行われました。当日は産学界、教員・学生など約70名の方にご来場いただきました。

主催 東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所
日時 平成30年12月26日(水)13:00~18:45
場所 東京工業大学 大岡山西8号館10階大会議室
発表資料
【第1部 東工大における人材育成活動及び基盤研究】
シビアアクシデント後の遠隔計測技術  木倉宏成(東工大)
難分析核種用マイクロ分析システムの構築   塚原剛彦(東工大)
セルロース分解性イオン液体を用いた汚染伐採木等の除染技術開発 鷹尾康一朗(東工大)
天然鉱物を利用したCs、Sr回収・固定化技術  吉田克己(東工大)
土壌の汚染除去と回収・固化技術 竹下健二(東工大)
デブリ取出時の未臨界確保方策--H26-30年の成果概要-- 高木直行・竹澤宏樹(都市大)
デブリ取り出し時の再臨界事故解析  小原 徹(東工大)
東工大における廃止措置工学人材育成活動 赤塚 洋(東工大)
【第2部 IRIDにおける研究開発】の発表資料についてはこちら
IRIDにおける1F廃炉の技術開発の状況奥住直明(IRID)
1F-1のPCV内部詳細調査 -潜水機能付ボートの開発状況-木下博文(IRID/日立GE)