研究活動
3.水熱分解法による汚染土壌・焼却灰処理技術
研究担当責任者:東京工業大学科学技術創成研究院教授 竹下健二
【平成26~27年度】
・有機酸を用いた水熱法によるCsの脱離試験を実施 →有機酸の添加により、Cs脱離が促進されることを確認。 粘土鉱物へのCs吸着量が多いほど、Csが強く吸着し、Cs脱離率が低下することを確認。 ・次年度研究の予備試験 →海水の添加により、Cs脱離が促進されることを確認。 ![]() |
【平成28年度】
・有機酸を用いた水熱法による土壌粘土質に強く吸着しているCs脱離試験を実施 →最適な有機酸の選定(クエン酸)と水熱条件の調査。 ・有機酸を用いた水熱法による粘土鉱物からのCs脱離機構を検討 →粘土鉱物の溶解によりCsが脱離している可能性。 ![]() |
【平成29年度】
・模擬可燃性固体廃棄物を作製 →汚泥焼却灰を想定し、粘土鉱物と植物を含む模擬焼却灰を作製。 ・水熱処理法による模擬焼却灰からのCs脱離試験を実施 →Csを効率良く脱離させることができたが、燃焼前の粘土鉱物よりもCsが脱離しにくい可能性が示唆された。 ・実汚染土壌(福島県双葉郡富岡町)からのCs脱離試験及び、粘土鉱物の高温XRD測定を実施(CLADSと共同) ・カラム型連続水熱処理装置による粘土鉱物からのCs脱離試験を実施(CLADSと共同) →水熱処理法の連続化に成功。 ![]() |
【平成30年度】
・水熱処理法による模擬焼却灰からのCs脱離条件の最適化 ・水熱処理中のCs脱離状態及び脱離機構を調べ、高効率化に必要な条件を抽出 ・水熱処理法による実汚染土壌からのCs脱離条件の最適化、XRD測定による脱離機構の検討(CLADSと共同) ・カラム型連続水熱処理装置の改良、設計、作製。実汚染土壌からのCs連続脱離処理技術の確立 (CLADSと共同) ・連続水熱処理によるCs脱離プロセスの評価(CLADSと共同) ![]() |