研究活動

5-1.クラウンエーテル含有ゲルを利用したCs、Sr回収・固定化技術

研究担当責任者:東京工業大学科学技術創成研究院教授 竹下健二
【平成26~27年度】
・クラウン系抽出剤(CE)を固定した高分子ゲルによるSr抽出試験
→CEを架橋剤としたアクリルアミド(NIPA)ゲル(CE-NIPAゲル)の合成に成功し、Sr抽出能を有することを確認。
・CEの高性能化の検討
→Sr抽出能が優れているジシクロCEの合成検討。

『土壌の汚染回復と回収・固化技術』 -竹下健二(2016/1/22 東工大フォーラム)

【平成28年度】
・CE-NIPAゲルによるSr抽出試験
→H27に合成したCE(DAA)と構造が異なる新規CE(TAA)を合成した。TAA-NIPAゲルは、従来のゲルよりもSr抽出能が高いことを確認。
・CE-NIPAゲル中にフェロシア化物を固定した吸着剤の合成
→Sr、Cs同時吸着試験において、Srの吸着が見られなかった。→ゲル中のCE含有量の増加が必要。

『土壌の汚染除去と回収・固化技術-1 水熱分解法による汚染土壌・焼却灰処理技術』
-竹下健二(2017/1/20 東工大フォーラム)

【平成29年度】
・CEの高性能化の検討
→H27に実施したジシクロCEの合成を再検討。反応の改善が見られた。
・CE-NIPAゲル中にフェロシア化物を固定した吸着剤の合成
→吸着剤合成の再現性が得られなかった。合成条件の再検討が必要。

『金属イオンを含む亜臨界水による汚染土壌からのCs回収--水熱条件下での粘土鉱物からのCs脱離促進--』
-竹下健二・Xiang-Biao Yin (2018/1/10 東工大フォーラム)

【平成30年度】
・CE-NIPAゲルの合成の最適化と再現性の向上
・CE-NIPAゲル中にフェロシア化物を固定した吸着剤の合成及びCs、Sr同時吸着試験

『土壌の汚染除去と回収・固化技術』-竹下健二(2018/12/26 東工大フォーラム)